2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

私の中での時間は

被災後一週間くらいのところで停まってしまっている。哀しいのに涙が出ない。泣けば楽になるのに泣くことも出来ない。そんなちぐはぐな自分に苛立つ。人々は懸命に日常を取り戻そうとしている。街は車があふれている。こんなにも沢山の人が誰かのために何か…

食事

久しぶりに食事のこと。何とか野菜中心の食事は続いている。 きゅうりもみ+しらす干の和え物 牛肉+ピーマン千切り+切干大根+ナスの炒め物 デザート・・・シュークリーム

空気清浄機

石巻は雨が降ればヘドロでどろどろのぬかるみになる。晴れれば粉塵になる。酷い匂いの空気を吸い込むと喘息様の咳が出る。蛙ちゃんが空気清浄機が欲しいという。もっともだと思い買いに行く。ヨド○シに行くとあちこちから応援の店員が来ている。店は混んでい…

頑張ろうって何を?

テレビで、新聞で、頑張ろう・・・信じてる・・・と訴える。何をすれば頑張ることになるの。何を支えにすれば信じることになるの。心はもやもやする。毎日の余震に胃がキリキリしたり、お風呂に入っている間は余震が来ないでと祈る気持ちでそそくさとお風呂…

あの日から四十九日がたった

やっと今日お葬式という人がいた。お葬式が出来るだけ恵まれているとも言われる。そんなことが今まで「善かったね」と語られたことは無かった。 仏教では、今日は人が亡くなって其の魂がこの世を離れてあの世へと旅立ってゆく日。遺体が見つからない家族にと…

同じ区の中でも、隣の区であっても、違う暮らしの姿

大きな被害を受けた人々は自分たちの世界と、この街の風景の落差に痛みを感じる。そして落ち込む。自分たちの失ったものが、当たり前のようにこの街にある。同じ地域のなかでのこの格差。それはとても哀しいことだ。寂しいことだ。辛いことだ。そう思って今…

仙台駅裏の

再開発地域に一軒残っている古い瀬戸物屋。売っている物は決して今風のものでもないし、高価なものでもない。区画整理で周りには最早ほとんど昔の店は無い。二十人町と呼ばれているこのあたりは昔は色町だったそうな。二階の手すりに身を寄せて、上からから…

心優しくありたい

自分の心にゆとりが無いとき、外からの力を借りる。潤いの無いところに潤いを補うことを思う。自分を守るのは自分しかいない。そう思いながら、無感動な時間を積み上げていくのは怠惰だな・・・・

日常の

スケジュールが戻ってきつつある。今日は日中は日常業務、夜間は研修。今夜はそれぞれの体験と心の荷卸をしてもらうが、なかなか心の重荷を下ろすまでには至らない。さあ、心にあるものを吐き出していいのよといわれても、重い扉は開かない。無理に開くこと…

いきなりの雷と強風

びっくりするくらい強い雨風だった。ドロ掻き出しのボランテイアが大丈夫かなと思った。ヘドロは粘りついてぬるぬるとして匂いも相当きつい。乾けば粉塵になってのどや目を傷める。今回のボランティアを見ていると若い人ばかりではなく退職した男性も数多く…

今日は復活祭

今年の復活祭は思いの深さが違う。何時かまた天国で会えるからと思ってそれでもなお身を裂かれるような悲しみがある。玉子に絵をかくことが誰かの慰めになればいいなと思って、自然の中で目に留まったものをかいた。今年のヒットは後姿のウサギと、タンポポ…

サイコロジカルファーストエイド研修

災害地における緊急の心的ケアの研修。精神科医のように専門性に特化したケアではなくむしろもう少し普通の人のレベルでのかかわりを目ざす。災害にあって精神的疾病を発症する確立は一般に考えられているよりもはるかに低い。だから必要なのは、医療や薬で…

イースターエッグ

毎年50個くらいの玉子を茹でて、絵を描くのが仕事。今年は40個にした。絵を描く時間とこちらの体力に見合った個数ということで必要最低限の40個。デザインは道端の草や小さな生き物。身近な物を描く。 身近なものほど皆さん喜んでくださるのは不思議。…

聖週間

復活祭前の大切な典礼のひとつ。いよいよ聖金曜日。キリストが十字架上で亡くなった日を記念して、私たちは断食をする。肉魚を食べないことと、一日一食を抜き、後は軽く済ませる。ラマダンと比べたら随分楽な断食。この日が過ぎると、明日は復活の前夜祭。…

何か無いか、何か

気持ちが柔らかくなる物が何か無いかと考えて、久しぶりに生パイを購入。親分が食べられないので買うことを控えていたのだけれど、今日はイチゴクリームと、プレーンと二種類を購入。おいしいお茶を入れていただこうと思って、お抹茶の茶碗がみな壊れてしま…

余震続く

また揺れている。今度は何が壊れるのだろうか。ぼんやりと思う。大きく横に揺さぶられると、胃がきりきりと痛む。姫は吐きそうになるという。それぞれの身体は、それぞれの形で悲鳴を上げる。声に出すことも態度に出すことも無いけれど、押し殺した恐怖がこ…

一日

相談業務。さすがに深刻な問題が持ち込まれる。被災後に発生した問題であってもそこに至るまでに蓄積されている生き方の負の部分が、もう押さえきれなくなったと見たほうがよい事例が多い。生き方の道筋は何事が起ころうとも繋がっていて突発的なものではな…

気温の上下があり

雨も降る。雨が雪になったりもする。屋根のある部屋に住んでいる私たちでさえ、ひっきりなしの余震で身体が休まらない。まして外で土に近い環境で寝起きする人たちは疲労の蓄積は如何ばかりだろうかと思う。職業なのだから仕方が無いとはいえない過酷さであ…

老人施設が

お引越ししたのは郊外のラブホ。踏み入れたとたん圧倒的な花のデコレーションと薄暗い照明。おお!フロントに訪問の用向きを伝える。エレベーターで上階に行くとそこにはあでやかなライトに浮かび上がったご老人の方々。お散歩用の手押し車を押して狭い廊下…

壊れた

アラビアのムーミンシリーズのマグカップ私のを残してみな壊れてしまった。姫が悲しんだ。さも無いことだけれど何とかまた食卓にムーミン村を再現したくなった。まったく同じ物はメモリアルカップが手に入らないので無理だけれど、何とかまた同じようにムー…

ラシャペル神父葬儀ミサ

今日午後一時からカテドラルで葬儀ミサがあります。ご自身の教会は塩釜で震災救援ボランテイアのベース基地になっています。長い間教育者として、この国の教育に尽くしてこられました。大学から、幼稚園までの学校教育のみならず、法務省の矯正業務の中で、…

テント村

自衛隊の中庭におびただしい数のテントが張られていた。自衛隊の人たちはここに寝起きしながら、ここから災害救援に出かけていっているのだ。物凄くショックだった。毎日毎日もうへとへとの労働が続くのに、こんなところで疲れが取れるのかな。簡易トイレが…

食事

大根と小松菜の煮びたし きゅうりと酢漬けの雑魚の和え物(食べる煮干を千鳥の酢とりんご酢に漬けた)こんなおいしい煮干って無いよ。メインは煮干。 牛肉のおろしあえ ねぎとちくわともやしの味噌汁 デザートはヨーグルトとロールケーキ

GSの支部事務所がある

多賀城に行ってみた。多賀城は日本史に出てくる古の柵で有名。何でこんな町が津波にと思ったら、何と海からまっすぐではないか。少し広くなった場所には整然と津波で壊れた車が並べられている。震災直後に支部事務所の片付けに行った人たちが「道の両側に車…

何も終わってはいない

今日は用事があって荒浜の近くに買い物に行った。手前まで津波が来たという地区。百均とユニクロ、ドラッグストアが向かい合わせで隣接してDIYもある生活便利地区。駐車場に車をとめることが出来ないくらいの混みよう。それとなく会話を聞いていると,お茶…

若林区荒浜

どこまでも広がってゆく、生活の残骸。 果てしなく続くその家財はあまりにも痛ましく切ない・・・・・ 私の走っていた道 白鳥と遊んだ大沼公園は海岸の赤松の残骸で覆われていた 10メートルを越すような瓦礫の山 ヘドロの上に鍋のふたが 赤松の根にお母さ…

私が担当している道を走ってみた

若林区荒浜地区。二百数十名の死者を出した地区。今日その担当の道筋を走ってみた。ところどころ通行禁止になっていて道の両側は堆積物がうず高く積み上げられ、かろうじて一車線のみの道幅。この道は背中に海を背負い田んぼの中の道をひたすらに走るしかな…

花が咲く

季節が来るから 花が咲く 香りを風に乗せて ゆったりと花が咲く 地震があろうと 津波をかぶろうと 放射能に汚染されても 時が来れば 花は自分のままに咲く 誰も見ていなくても 誰のためにでもなく ひっそりと咲いて 精一杯咲いて 静かに散って行く たとえ こ…