2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ただの暦じゃないか。なんてことないさ。そう思っても、毎年5月は私にとって特別の日々になった。悲しみと狂おしい切なさに打ちのめされて過ごした年月を経て今の私が居る。 日付の一日一日があの子が生きてきた記憶をなぞっていくかのようだった。毎年日々…
ああ、雨が降っている。 唐突にそう思った。 雨は先に行ってしまった人たちを思い出させる。 雨の匂い。 雨の音。 雨の中にふく風。 過ぎ去っていった人たちの なんと懐かしく愛おしいことか。 話すことができなかった言葉。 託すことができなかった思い。 …
久々にけぶるような雨が降っている。暴力的でない雨は久しぶりのような気がする。穏やかでしっとり降る雨は心地よい。しっかりしたコートがあれば傘をささないで歩きたいな。このところ親分と私はそれぞれの仕事で出たり入ったりしている。家にいるものが落…
そこまでに超えなければならない仕事の山がある。今が踏ん張りどき。時々もう背負いきれないと思うタイミングで物事が重なることがある。誰が悪いわけでもない。自分が組み立てたのではないのにいくつかの行事が複数繋がってしまう。その中で自分の持ち場が…
朝目が覚めて空を見た。綺麗な朝の光だった。こんな綺麗な光の中をあの子は旅立っていったけなと思う。あれから長い時間が経ったはずなのにあの陽の光だけは忘れられない。 今月もあと3日で終る。めまぐるしく行事がすすんで土曜日はキャンプ訓連がある。研…
雨に降り込められる日々が来る。その前にして置かなければならないことがたくさんある。雨の季節は物憂げな気分になる。心を病む人は雨に振り込められると自分の気持が自力では整理できなくなることがある。重苦しくて気持ちが晴れない。あの単調な雨音を聞…
昨日まで薄手のコートを羽織っていたのに今日はもう「暑いですね」と挨拶する。お年寄りは「体がついて行かない」とこぼす。わかっていてもこの季節はなかなか安定した体調を保つのが大変。冬はなんとか頑張れても夏に向かって体調を崩す人が多いのはやはり…
一週間が始まったというのになんでこんなにくたびれているのさ。 ほら、もう少し顔を上げて自分の時間を生きようよ。 そうだ、小さいとき考えた。 自分のことだけをしていい時間だけが生きている時間なのだとしたら、 私は本当は何歳なのだろうか。 もしかし…
この一年間自分が何をしてきたのかの報告だったような気がする。行事の多さに改めて疲れたなあと思う。この役を降りたい。もっと時間にゆとりのある人にかわってもらいたいなと思うのだけれど、皆それぞれ断るに足りるだけの理由を持っている。誰が最もふさ…
大震災があって私は直後に体調を崩した。そして一番近い内科に駆け込んだ。思いもかけずに定期的な数種類の検査と、薬をのむ生活が始まった。我が家は全壊だったから一時期医療費は無料になった。本当に経済的に不安だったから助かったと思う。 それでも必要…
仕事が終わった時、ふと思い立って新しい靴を買いに行った。足を包み込むタイプのしっかりした靴を買った。足元を固めたかったんだな、きっと。価格は今払える自分の予算ギリギリ。このところ使い過ぎかね。ハルクス・バルガスはこの季節とても足が痛む。足…
体はめちゃ忙しいのに、気分はのんびりとして働いた。まるで毒気が抜けたみたいに緊張しないでスムーズに淡々と仕事をこなした。それは仕事の内容がディープ過ぎたから、重さを飛び越して安定するために気持ちを解放したから。ミスが許されなかった。時計を…
肌にピッタリする夏のシャツを出して着始めた。スポーツシャツだけれど、襟首のタグが痛い。母は季節変わりの時は必ずこのタグ外しをしていたな。ほんの少しのことでも薄着になる夏は汗もかくしこんな小さな刺激でも肌に負担をかける。ささやかだけれど大切…
それだけでほっとする。レポートが二本あるがこれは何とかこなせると思うから。夜の時間家に居ることができるのはアタリマエのことだったのに今は特別の事になってしまった。なんだか昔もこんな暮らしをしていたことがあったなと思う。仕事や学びをいつやめ…
夜は二時間半の研修。実技。たとえ疲れていても手を抜くことはできないのがいいのか悪いのか。生真面目なのか不器用なのか。終わったあとぐったりしてしまう。家に戻って夕食を食べるのが10時すぎてしまう。まあ自分で選んだスケジュールなんだからしかた…
仕事先でも、事務局でも何やらきつい言葉が飛び交っている。やりきれない思いでそそくさと必要最低限のことをこなす。年に何回かはこんな日がある。原因を考えていても不快さが残るだけで、何もいいことはない。気持ちを切り替える。なかったことにはならな…
多分スカートの裾上げがずいぶん前から順番待ちをしていてはず。手帳を見て、気がつけば内科の薬ももう切れていた。本当は時間なんてそんなに豊かにあったわけではないではないか。気がついて笑いたくなった。忙しいことが日常なんだな。なんにも変わってい…
ふと時間が開いた。ねえ、今何しているの?そう呼びかけたい相手が‥‥‥‥誰も居ないことに唖然とした。皆忙しく自分の生活で精一杯。、ふと思いついた、私の「のんびりした話」になんて付き合って入られない。ふと、自分が毎日そう暮らしていることで、寂しさ…
寒かったリ、暑くなったりさっぱり訳の分からないこのごろの気候だけれど、少しずつ夏の匂いがする。私が一本の樹だったら、今頃は腕を伸ばし、大地に深く根を下ろそうとしているだろう。枝分かれした先の方に光を感じて芽吹きの葉を広げていくだろう。風が…
いつの間にか私の周りに夢を語るひとがいなくなった。過去を語るひと、現実を語るひとはいるが、自分はこうなりたい。こうしたい。と未来へ自分を投影するひとがいなくなった。これ入った移動したことだろうかと思う。叶えたい夢があっても、あまりにも現ひ…
自立支援に関わっていると、この人の暮らしは生活と呼ぶに足りているのかと思うことがある。衣食住足りてというが、果たしてそれだけでよいのだろうかと思うことがある。人の暮らしには基本的なその3つだけでは括りきれない要素がたくさんあるように思う。 …
午前‥・尊厳の芸術展 午後‥‥ケース 夕方から九時まで研修どこかで一瞬でも息を抜く場所を作らなければたまらない一日になりそうだ。そろそろ今年度の「いのちの授業」の原稿を書かねばならない。その前に被災地の子供の心のケアについての研修の準備もある。…
担当していた青年がいた。担当替えで他の人のケースになっていた。心のどこかでふと「元気かな」と思うことがあった。あの時抱えていた問題は何一つ解決しないまま、問題はまた上に積み重なっていったようだった。それでも、生きていてくれるだけで心のどこ…