2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

震災の後、街角で猫を見かけることが多くなったような気がする。それは人間と密着して生きてきた猫の宿命かもしれない。人間の暮らし方が大きく変化して、今まで猫を変えた人が猫を飼えなくなって街に家を失った猫が増えたのかな。人懐っこく呼ばなくてもト…

復活徹夜祭

研修が終わってから、地下鉄でカテドラルに行く。お昼は食べたくなくて殆ど食べなかったのでおむすびを二個コンビニで買ったが食べる場所が見つからなかった。ミサが始まり親分が「復活讃歌」を歌う。私はじっとりと手が汗ばむ。どうか無事に歌い切ることが…

フィンガーペインティング

久しぶりにワーク主体の研修を受けた。粉末の色を乳鉢で合わせて色を作り膠で溶いてグループで描いていく。無言がルールで自分が何をやろうとしているのかの支持を出してはいけない。それぞれが自分の気持を描いたもので感じ取ってもらう。そこには破壊と想…

考えてみれば

転勤が多い家庭で育ち自分も転勤の多い家庭を作ったから、一定の時期が来ると自分がそこを去っていくということが当たり前だった。今自分の意志でこの街に住んでいる。この街を去るか留まるかを自分の意志で決めることができるのは感覚的に不思議なものだ。…

今日は年度末最後の日

今日で去る人がたくさんいる。さりげなくお別れをする。いつの日かそう遠くない日に、自分も去る日が来ると知っているから余計に胸にしみる。助けてもらったこともあった。助けたこともあった。みんな過ぎてしまえばそれはそれで懐かしい。共に何かをすると…

標準木の梅の花が咲いた

いつもより早いのかと思う。去年は花がいつ咲いていつ散っていったのか記憶に無い。ただ圧倒される花の林をさまよった記憶がある。たくさん桜の写真をとった。こんなに生活が苦しいことがいっぱいなのに、花を見てまだ自分には綺麗だと思う隙間が残っていた…

手帳では足りなくて

中型の二年分のカレンダーを持って歩いている。一年分だけでは先の予定が書き込めなくて、自分でもうんざりしながら二年間の予定を管理するは目になってしまった。どこかで体調を崩したり、家族に病人が出たらどうなるのか空恐ろしい。ましておとなになった…

ふるさとへ

いろいろあってふるさとを飛び出して、いろいろまあ人に語れない人生を歩いて、この震災で義援金を受け取って、いきなりのお金でふるさとにかえることにした人。保証人を立てないと施設にも入れない。それを頼みに行くことが怖くて出来ない。ああ・・・今ま…

自分の道ってどこなんだろう

姫が大学生活最後の進路を悩んでいる。院に進むか、それとも就職をするのか。今この就職氷河期に、なんのコネも、つてもなく自分の力だけで道を、切り開いてゆくことは厳しいけれど、誰にも負い目を持たず自力で生きることは最後まで守って欲しい生き方であ…

今日は枝の祝日

キリストのエルサレム入城を記念してシュロの枝を手にホザンナを歌って行列する。昔からの復活祭の準備の行事。今日から復活祭に向けて曜日ごとの準備が始まる。キリストの受難と十字架の死と復活を一週間かけて再現してゆく。 毎年種無しのパンを焼いたり、…

ああ春だなあと思う

春の甲子園は選手に三年生がいないから、なんとなく可愛らしい感じがする。卒業してしまった三年生が、今それぞれの新しい道を歩き出しているだろう時に下級生が懸命に頑張っている。高校生の一生懸命さと、そのいじらしさが好きだ。夏とはまた違った良さが…

ほんの少しだけ

自分に優しくしてみようと思った。 こんなに健気に生きてきたのだから、 少しだけ優しくしてあげたっていいではないかと思った。 誰かに優しさをくださいと願ってみても、 人は自分の一日のことで精一杯だ。誰かが 私が求めて指し伸ばしている手に気がつくの…

慌ただしい仕事が終わって

ふと自分の時間に戻り、せっかくのこの時間を何に費やそうかと思う。自分と自分の回りの思いの違いにやりきれない思いをしたり、心が柔らかくなったり、一日の中で何度も心の空気は入れ替わる。こうやっていつか気が付かないうちにたくさんの出来事から解き…

卒業を祝して

夢をあきらめないで 良き人生を 胸を張って歩んでほしいサーモンピンクのバラを20本と白いスイトピーを10本。可愛らしくも凛々しい花束になった。花を贈るのが好きだ。儚く消えていくがそのイメージが残って心を優しく包み込んでくれるから好きだ。私も花を…

芽吹きの季節

命がみなぎって あふれだす季節ひっそりと旅立っていった子を思う短い間の母と子であったけれど あの子が旅立つとき 私も一緒に旅立ってしまったらしい あれからもう随分日が経っているけれど 私の人生はあの時、大きく変わった 自分のための時間は持たなく…

誰かのために

必要にかられて本を読む。資料を調べる。これは必要だからするので、あまり心は関係ない。頭に知識が蓄積されればそれで良い。私の心は、こればかりではたまらないよとつぶやく。 心のための時間がほしい。ぼんやりとたゆたうような時間がほしいな。ゆとりを…

夕食はヒラメのあんかけ

知人が釣ってきたヒラメを素揚げにして香味野菜をタップリあんかけにしたのをいただく。美味しかった。彼は釣り船を持っていて山のように釣ってきては下処理をして教会でバザーをしてその売上を仮設住宅支援資金に寄付している。こちらも美味しい魚を買える…

教会からの帰り

光が春めいて街が光って見えた。こんな日は家の中にいるのがもったいないと思う。さてどこにでかけようかと思うけれど、体が休ませてと言っている。ぼんやりどうしようかなと思っていたら、姫がモバイルフォンの電源が入らないと呻いている。仕方がないから…

しみじみと福島を思う

痛みに満ちた名前になったこの福島という名前。かつて子どもたちとくらした場所。歌うことが好きで働き者で、それでも貧しさはついてきたと土地の人は言う。果物が美味しくて、食べ物が美味しくて、緑がたくさんあって阿武隈川が流れていて。その街がいま苦…

わかれうた

ふるさとに帰りたいひとがすべてを捨ててふるさとに帰る。その人はふるさとを飛び出して人生を流れに任せて生きてきた。あちこちに不義理を重ねふるさとは決して彼に帰って来いとは言わなかった。今ふるさとは今度の震災で壊滅した。お墓だけが残ったはず。…

転勤者の地域活動の難しさ

子供時代から春は別れの時だった。親が転勤の多い職場だったから。そして自分の夫もまた転勤の多い職業だったから春は自分自身の引越し友人の引越しで大忙しだった。落ち着いて暮らすことができない人生は一つの土地に定着して生きてきたひととは異なる人間…

春は気候の変動が激しいけれど

一日の間に気温がグングン変わっていくから寒いのか暑いのかわからなくなってしまうらしい。いったい温かいのですか寒いのですかと聞かれて、日差しは温かいけれど風は冷たいですと答えた。そのどちらを強く体感するかで感じる温度は変わってくるらしい。寒…