今日は枝の祝日

mugisan2013-03-24

キリストのエルサレム入城を記念してシュロの枝を手にホザンナを歌って行列する。昔からの復活祭の準備の行事。今日から復活祭に向けて曜日ごとの準備が始まる。キリストの受難と十字架の死と復活を一週間かけて再現してゆく。
 毎年種無しのパンを焼いたり、洗足式をしたり聖金曜日には十字架の受難を記念する。そして土曜日は復活の徹夜祭で高らかに復活讃歌が歌われる。毎年のことなのに毎年そこで新たに感じることがある。生きて今ここにいる私自身が毎年同じ私ではないからだろう。日々私は変化し続けている。そしてこういった大きな節目の行事の中で改めて自分自身と出会う。そして振り返ってこの一年の私の歩みを吟味する。
 子供時代は学期の終わりに通信簿をもらった。そこで嫌でも自分を振り返らざるを得なかった。おとなになって特に四旬節に引き続く復活祭の行事は生き方を意識せずに通り過ぎることはできない。
 私にとって復活祭は苦しみの四旬節抜きには迎えることのできない行事なのだと思った。人生とはただ過ぎてゆくものではないと私は思う。「重き荷を負いて」という中島みゆきの歌があるがあの心境は淡々と私の心境でもある。頑張ってから死にたいなと本当にそうつぶやく。