2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

被災者の被災者による被災者のためのケアを目指して

私が今本当に心から願っているのは 被災者の被災者のための心の寄り添い。 ある日、突然よそからやってきた人に語れるほど 心の扉は軽く開きはしない。 同じ時間を共有したものだけが その扉をノックできるような気がしている。 扉のうちの気持ちと 外に立つ…

幼い人に

小さな長靴で 一生懸命走る 小さな背中に 細いお下げが揺れる 生まれてきてやっと二年 何と厳しい時間を生きてきたことだろう キャッキャッと笑いながら そのひらひらお手手は そらをつかむ ああ 笑ってごらん 思いっきりそらにむかって この四ヶ月で すっか…

一息

怒涛のように原稿を書き、話をして一晩たってあれでよかったのかなと胸に収まった。あれ以上の準備は出来ないと思った。至らなければ至らないままにそれが今出来る精一杯のことだったな。 今回のS学園の講話で伝えたかったことは、今日一日、今を生きること…

今日の写真

県立美術館にある大きな猫の彫刻。アリスの庭と呼ばれている。この猫はとても大きくて、嬉しいことに子供が触ってもいい。太いひげがついていたのにいつの間にかひげがなくなってしまったような気がする。我が家の子供たちも来るたびにこの巨大猫にタッチし…

住宅の工事

やっと我が家の工事の順番が回ってきた。亀裂が入り崩れた家の壁を補修する。天井までの高さのある大きな靴収納を寄せてみたらさらにその奥の壁にも亀裂が走っていた。よくもまあこんなに壊れた物だとしみじみ思った。怖いとは思わないけれど、工事の音に耐…

午前三時五十一分

デイキャンプの疲れで眠りが深かった。普段なら気がつく初期のゴーという地鳴りのような音が聞えなかった。そしてかすかに大きくなっていく揺れも感じなかった。いきなりグラグラ揺れる横揺れで目が覚めた。飛び起きて家族の部屋を回って安否確認をする。し…

のんびりと

静かなキャンプがしたくなって、家族のためのキャンプ場を探してみた。あちこちの施設が閉鎖している。少し足を延ばして震災の被害の少なかった場所を探してみると、まだ開いているキャンプ場がある。秋になるまで何度か自然の中で気持ちを柔らかにしようか…

やっと、やっとキャンプが出来た

そしてジュニアの入団式が出来た。リーダーの養成から一年かかってやっと今日の入団式。何と不思議な備えがあったことだろうか。あの時トレイナー試験を受けなければ、あの時団委員長を引き受けなければ、このスカウトを迎え入れることができなかったのだと…

S学園の講演

今年もまたこの季節がやってきて、親分と二人で命の授業をする。今年はこの震災のことを避けて通ることはできない。ならばこのことを通して、今語ることのできることを語ろうと思う。おそらく私の人生にとって今回の授業は記憶され続ける時間となる。ほかの…

研修

被災者のメンタルケアの研修。今回は被災者を孤立から守るためのカフェを開くための第一段階としてのスタッフの研修。いろいろの方がいることを踏まえて、どのように関わりを持っていくことが出来るのかを考える。先の長い支援体制を維持してゆくためのモチ…

私が仕事をしている間

親分がほんの少しの時間を生かして写真を撮りに行ってくれた。県立美術館は緑の中に彫像が置かれている。はっと立ち止まるくらい美しい。一瞬でもいいから現実の重さを忘れられると、勇気が戻ってくるような気がする。人生は美しい。こんな言葉をすっかり忘…

今週末

デイキャンプがある。何とか取ったキャンプスペース。

私達の教会のお祭

私達の教会の保護の聖人はマリア・ゴレッテイ。この建物で最後のお祝いになった。夏が終わればこの教会は取り壊されてしまう。三月の大震災で活動の拠点をなくした私たちに居場所を提供してくれたのはここだけだった。ありがたかったし、今までこんな「受け…

午前・午後

会議が続く。こんなに色々と話し合わなければならないことがよくもまああるものだと思う。日とはそれぞれの思いで組織の一員となり、そこで活動するが、何時かその組織の中で自分が壊れ始めていくように感じることがある。噛み合わなさを感じて、そこから見…

蝉がなく

蝉が鳴いたら梅雨が明ける。地中深く潜って幼虫時代をすごして、ひょっと土から出てくる日が梅雨明けの日なのかな。虫ってすごいな。そのアンテナを太古からも授かっているのだもの。虫にになって生きるのも悪くはないな。ニンゲンデアルコトガ虫であること…

心が揺れて

乱れて、訳がわからなくなるほどに生きていたいと思っているのに、いつもその確認は自殺未遂。もう何度目かの涙を見ながら、私はこの人の悲しい確認を今日も聞いている。自殺を気持ちの切り替えの道具にして、ぎりぎりまで身をさいなむことでしか、自分を受…

被災して

長年すんでいたAPに住めなくなってホームに転居した方を訪問した。保護は受けておられないけれど、ホームの支払いをすると最早ほとんど手元には何も残らない。ささやかな願いは一人用の冷蔵庫だったり、夏の布団だったりする。それもかなわない。人生は一度…

午後から後期後見制度の研修に行ってきます

この震災で認知の度合いが進み、後見人制度を利用しなければならなくなってきているお年寄りが増えてきました。天変地異は心も頭も乱すようで、今まで何とか踏ん張ってきた人たちが知的に混乱から衰退の症状を出すようになりました。 何とか1人暮らしを支え…

この夏のガールスカウト行事

今年の東北北海道地区のギャザリング(集まって、討論しメッセージを発信してゆく)行事の担当県は福島県だった。とても開催できる状況ではなく、中止したが、これに参加できるのは中学高校の年齢のスカウトだけ。年齢限定で受験もあるとなれば参加の機会を何…

毎日暑い

これが梅雨の暑さだっけと思って、うんざりしつつも、街で熱中症の人が倒れているのを救助した夏のことを思い出す。あの夏もこんな暑さがじりじりと続いていたっけな。今年のこの天候で仮設はさぞや暑いだろうし、避難所はもっと大変だろうな。今年も、来年…

朝早く高速バスで

山形まで行った。研修はガールスカウトのトレイナーの研修だった。其の中で自分が何をしたいのかがだんだん見えてきた。tんなる資格をるためではなく其の資格を持つことで出来ることの絵枠が広がること、育てる人の幅が広がることが見えてくる。自分が抱えて…

行き詰って

自分がこなさなければならない物が物凄い勢いで増殖していくような気がして、振り回されないで何とかと起こらず混乱しないで進めていくためには、この人の本が役に立っている。自分がどこにいて今何をしなければならないのかが見えてくる。当面頭の中の道案…

包まれて暮らす

熱くてたまらないがこれが我が家の今年の夏。外が見えず、風もなく、雨を見ることもない。季節がわからない。ただ受動的に身体の記憶をつなぎ合わせて季節の代わりを感じようとしている。窓を通して感じ取っていた物の大きさを改めて感じる。失ってみなけれ…