S学園の講演

 今年もまたこの季節がやってきて、親分と二人で命の授業をする。今年はこの震災のことを避けて通ることはできない。ならばこのことを通して、今語ることのできることを語ろうと思う。おそらく私の人生にとって今回の授業は記憶され続ける時間となる。ほかの人の物語ではない。この時間を生きてきた私自身の物語を語るのだから。