復活徹夜祭

 研修が終わってから、地下鉄でカテドラルに行く。お昼は食べたくなくて殆ど食べなかったのでおむすびを二個コンビニで買ったが食べる場所が見つからなかった。ミサが始まり親分が「復活讃歌」を歌う。私はじっとりと手が汗ばむ。どうか無事に歌い切ることができますように。たった二回しかレッスンできなかったから、準備万端とは言いがたい。まあ祈りがすべてだから、詩に心がこもっていればそれでいいと思うのだけれど。毎年何がしかの歌を歌ってきたが、若いころは苦もなくできたことが訓練と努力を重ねなければ役立つものとはなれなくなった。アタリマエのことなのだけれど、今回もまたその事実を噛み締めた。若くなくなったということはこういうことなのだ。