もうすぐ梅雨が来る

 雨に降り込められる日々が来る。その前にして置かなければならないことがたくさんある。雨の季節は物憂げな気分になる。心を病む人は雨に振り込められると自分の気持が自力では整理できなくなることがある。重苦しくて気持ちが晴れない。あの単調な雨音を聞くだけで頭のなかがグルグルするという人もいる。なんと生きにくい日々だろうかと思う。
 気持ちを自在にコントロールできたならどれほど人生は生きやすくなるだろうか。まるで包み込んでしまうように、箱に詰めてしまうように、そうやって整理できたらどんなにか生きることが楽になるだろうか。
 心理学の分野で、そのような訓連をする学派もある。確かに今考えてもどうにもならないことを切り離してしまうことができたらと思うから、その方法を習得したらいいなとも思う。苦しみや悩みがなければ人間は成長できないということもわかるけれど、薬に頼らなければ最早自分をコントロールできなくなってしまうよりは、自らの力である程度の心のコントロールが出来たほうがよい。
 自分の胸の中の切なさを眺めながら、そんなことを考えている。