いきなりの雷と強風

八重のヒメツバキ

びっくりするくらい強い雨風だった。ドロ掻き出しのボランテイアが大丈夫かなと思った。ヘドロは粘りついてぬるぬるとして匂いも相当きつい。乾けば粉塵になってのどや目を傷める。今回のボランティアを見ていると若い人ばかりではなく退職した男性も数多く見られる。何かしたかったけれど居場所が見つからなかった人たちにとって、自分と向き合う大切な時間かもしれない。それにしても、肉体的にも精神的にも大変なボランティアだと思う。被災者だって、ただありがとうございますという人ばかりではない。厳しい要求を出す人も沢山いるし、ボランティアの人権をどこまで守りつつ作業していただけるのかの配慮までは行き届いていないのではないだろうかと思うと気がある。
 良くも悪くも、人間対人間の関係は厳しい物があるし、それゆえにうまくいけば言葉で表現できないほどのすばらしいものにもなる。関わる人の関わり方の質も問われてくる。見ていると人間としての成熟度がもっとも鍵では在るまいか。年齢的に言えば高齢者の自己主張と若者たちの自己主張の出来なさかげんが目に付く。果たしてこれをこの非常事態でシャイといってよいのだろうか。アサーティヴに対応できるスキルは非常事態であればあるほど必要だと感じる。