老人施設が

建物が何もなくなっている

お引越ししたのは郊外のラブホ。踏み入れたとたん圧倒的な花のデコレーションと薄暗い照明。おお!フロントに訪問の用向きを伝える。エレベーターで上階に行くとそこにはあでやかなライトに浮かび上がったご老人の方々。お散歩用の手押し車を押して狭い廊下で歩行訓練をなさっている方や、様々・・・・これで商売成り立つのだろうかと余計な事を考えた。あまりの違和感にたじろぐ。個室が確保できてお風呂は使えなかったようだけれど何とか暮らしは成り立っているようだ。津波に襲われてみな着のみ着のまま。支援物資はどうなっているのだろうか。表向きの営業はしているみたいだったし、そろそろ次の施設を探さなければならないと職員は言っているけれど、なかなか次の避難場所は見つからないようだった。海岸沿いの老人施設は軒並み津波に襲われている。どこも余裕は無い。