今日も沢山の人と出会った

 被災地に戻った○氏が事務所に来訪。月一回の現状報告が義務だったのに、交通費を使ってしまい今まで来られなかった。ひげぼうぼうで真っ黒に日焼けしていた。一瞬ホームレスになったのかと思った。私の顔を見るなり、彼の口からあの日々と同じ言葉があふれた。もう担当を外れてしまっているので「会えて良かった。お元気で」とだけ伝えて分かれる。語る言葉よりも其の風貌がすべてを物語っていると思う。幸多かれと祈る。人生は時々どんなにもがいてもすごい力で人を押し流す時がある。踏ん張って流されまいとしても、流れに身動きできない時がある。そんな時流されるのがよいのか、流れの中でもがき続けるのがよいのかはその人の人生観と生きようとする気持ちの強さで変わるだろう。孤独に生きるとき人は自分の姿を見つめることが難しい。支援の手がありますようにと祈る。
 ホームレス生活からのサバイバーを訪問する。念願の自分の住居を心ゆくまで楽しんでいる様子。あちこちのイベントを回って記念品をもらって事務用品からお茶、洗剤、コップやテッシュなどかなりの物をゲットしている。いくらやめたほうがよいと思うといっても、其の人の身についた生活方法なので土日はフルコースで歩きまわる。イベント会場でジュースやお菓子をもらい其の日は食事にお金をかけない。イベント会場でもこのような人のいることは想定しているのだろうし、私がとやかくいう事ではないのかもしれないが。ただで暮らすことを生きるチカラと思っているところがなんとも悲しい。
 その他複数の人との出会いがあって、様々な人生を聞きながら、今日の仕事は22時終了。くたびれ果てて眠った。深夜姫がコンペの作品を作っており徹夜していることに気が付き、私も寝たり起きたりの夜を過ごす。明日内科に行って薬をもらってこよう。いつまでこの通院生活が続くのだろうか。