勝ち組もいらない。負け組もいらない

ただ穏やかに生きて、穏やかに死んでゆくことのできる世の中であってほしい。暮らしはどんどん苦しくなっていく。そのことをどうして問題視しないのだろうか。なぜこの不平等なお金の周り方がおかしいことを第一に考えないのだろうか。自死遺族にかかわっていて、あまりの生きにくさに唖然とする。先行きの見えなさが、単に個人の資質の問題とされてかたずけられてしまうことに怒りを感じる。

こうして私の今年は始まった。今年私は去年と同じようにこの社会の底辺であえぐ人と一緒にあえぎ、戸惑い、立ちすくみながら過ごすだろう。かすかでもそこに希望や、可能性や、喜びがあることを信じたい。願いを持つことが当たり前の人生をすべての人が生きられるならば、私の命も捨て場所が見つかるのだろうと思っている。命は決して自分のためだけのものではないと思う。共に生きる人々のために何かをしながら私も受けながら、生きていくものだと思っている。

だからやっぱりおおめでとうございます  なのかもしれないな。今年もよろしく  なのだろうね。まず笑おう。微笑むことを大切にしよう。この一日を優しい気持ちで終わることができる私でありますように。