あとどのくらいの持ち時間が残っているのかは

木の影が壁にひろがる

誰も教えてくれない。だからこそ、気持ちの中に今何ができるのか、早く始めなくてよいのかという焦りがある。犬を飼いたいと思う。でも犬より自分が先にいなくなるように感じて、飼おうかとは言えない。こんな風に感じる日が来るなんて思いもよらなかった。選び取って行かなければならないことが、人生の秋のメインテーマになると思わなかった。この心境は、もっと後人生の冬の季節にやってくると思っていただけに、自分の中に命そのものが持っている知恵の部分が、教えてくれるのかもしれないと思う。