個展まであとわずかしか時間がない

放送大学学習センター

 それだから、気になる作品を描き込みたい気持ちは強い。結局アトリエに泊まり込みで手を入れている。誰にそう指示されたわけでもないし、一度展覧会に出品した作品なのだから、それなりに完成している。それでも気になって仕方のない書き込み不足があるらしい。 時間を追いかけるような毎日だけれど、今しかできないことがあるというのは素晴らしい事だと思う。

 娘を見ていると、今の私の日常にこんなに打ち込むことがあるだろうかと思う。一日が一日のままでそこに生きている自分が愛おしい。健気な自分を抱きしめたい。それが生きるってことなのだろうと思う。自分にはもうないかもしれないなこんな気持ちは、と思った。少しいろいろな出来事でめげて萎縮している自分を感じる。

 人生の道筋は思い通りにはならない。それでもそこに何かを見出すことが出来たら、その人生はきっと生きるに値するものなのだと思う。そんな生き方をしていきたいと願うのだけれど。