中学の担任だった先生が亡くなった

 夏の日の花 キンシバイ?

 友人から昨日知らせがあった。14日にお亡くなりになったという。

 なんだか気が抜けてしまった。子供たちも大好きな先生だった。この世に恩師という言葉があるが、本当に心のふるさとだった。

 私たち夫婦は同級生だったから、二人のことをよく知っていてくださった。気持ちが萎えてしまう。こんなにも悲しみが深いとは自分でもびっくりした。心の奥深く根を張っていた大きな木だったのだなあと思う。

 私は仕事を急にはキャンセルできないので、親分が葬儀に故郷まで行くことになった。葬儀は明日。何とか駆け込みで間に合いそうな時間に到着しそうだ。一クラス30人。1学年3クラスの小さな付属中学校だから、皆結びつきは深い。大きな家族のような学校だった。

 遠い日々、幼かった自分たちと、その中にいてはじけるような楽しい授業をしてくださった先生の姿が鮮やかによみがえってくる。痩せた体に似合わぬ太めの背広姿についたあだ名が「ステテコ」だった。