今日は午後から夜まで

 午前の方がまだ緊急入院からもどってこないので午前は空いている。そろそろ退院の話が出ているので来週あたりから訪問再開かもしれない。いきなり体調を崩し緊急入院を繰り返すので、担当交代できないままここ数年かかわっている。
 先日被災前からかかわっていて、被災後も担当していた方が、担当を交代した後、体調が悪くなり亡くなったと聞いた。あの震災を乗り越えてきても、その後の生活の質の劣化は防ぎようもなかった。人間関係も、経済状況も、居住環境も変わり、施設と入院先を転々として落ち着くことなく旅立っていかれてしまった。
 

 こんなことがこのところ続いている。あの震災を堪え忍んでも、もはやこれ以上がんばれないという感じで、認知が進んだり、原因のわからない体調不良で治療もないまま衰弱されてゆく姿を見ると、震災の影響はこんなところにも表れているのだなと思う。「これとこれが震災の結果です」とくくれないところに、やりきれなさを感じる。居住環境や、人間関係が変わることが意外と老化を早め、寿命を縮めることを、もっと人は知る必要があるのではないのだろうか。私自身もいつも疲労感がある。よほど気を張っていないと新しいことに立ち向かってゆく気力がわかない。ぼんやりしていたいと思うことがこの頃多くなった。