うたたね

 この頃は「ちょっとだけ」とコロンと寝ることが多くなった。ほんのひと眠りすると、そのあとガッツが出る。ガッツってなんとなくおやまあ死語が出てしまったと気恥ずかしくなる。パワーという言葉の持つ響きではないもっと生っぽい感じがする言葉だなと思った。
 午前中ケースを終了後、午後のケースまでほんのひと寝するとまた新しい気持ちで仕切り直しができる。何かが吹っ切れるというのか、心の奥に沈む時間なのかもしれないな。寝ることは小さな死の体験といわれるけれど、現実が重ければ重いほど淀んだ部分がクリアーになる感じがする。きっと眠りながら整理しているのだろうね。目覚めたとき、講話ができていたり方向性が見えたりするのは不思議。それにしても春眠ってやさしい響きのある言葉だなあと思う。