くりすます

夕陽が間もなく沈む

 昨日は隣町から蛙ちゃん夫妻もやってきてささやかな家族の再会を楽しみながら、クリスマスのミサにあずかりました。ケーキもチキンもプレゼントも間に合わないクリスマスだったけれど、心が一つに重なったような豊かな気持ちになりました。それが私にとって一番うれしいことでした。家族はいつまでも安定して一緒にいられるものではない。水が漂い、合流し、また分水してゆくように、人生も又緩やかに寄り添い別れそれぞれの水路を作って流れてゆく。一緒にいられる時間を心行くまで味わいたいと願ってしまう。
 去年のこの日のこの時間に、親しい友人が目の前の道路で亡くなった。そう思うと痛ましい気持ちが胸にこみ上げてくる。仕事の帰りに、現場を通りかかった。亡くなった横断歩道の電柱に花束がいくつか添えられていた。教会の仲間たちが何人もそっと捧げていったのだと思う。私たちはあなたのことを忘れていません。もうこの思いは届かないかもしれないのだけれど。