午後から入学式

 大学の入学式学。部と院と。姫は29名の院生の集団にいた。四年前、学部の入学式に参列して院生が大人に見えた今、自分の娘が違和感なくその場所にいることが不思議。四年の月日は娘を大人にしたのだと感じた。こうしてまた巣立ちの時は近づいている。いつか私の手を離れて遠くいってしまうのだなあと、ぼんやりと式場の列の中の娘を見つめていた。こうやって7人の子供たちはそれぞれの人生を自分の力で歩き去って行った。