赤毛のアン

トトロ?の道

 読み返していて、このフレーズに出会った。受験の時何度この言葉を繰り返して勇気を振り絞っただろう。中学受験の時、高校受験の時、大学受験の時。なにを信じてよいのか自分の進む方向が見えなかった時、この角を曲がっても道は通じているんだと、自分を奮い立たせた。そこには「神の祝福された」場所があるのだと信頼する希望があった。人の目にはわからなくても革新することがごくふつうのコトとして語られていたから、私も信じてみたいと思った。信じることができたら、どんなに辛くに角を曲がることができるようになるだろうか。大人になるに従って、自分の思い通りにはならなくてもそうそう人生は悲惨なことばかりではないとわかってきたから、角を曲がることも怖くなくなった。その言葉にまた出会った時、一瞬自分の人生を振り返った。曲がりくねって先の見えない人生を歩いてきたなあとしみじみ思う。そして絶望であったことさえも、何とか過ぎ去ることがあるのだと実感している。