晴れたら暑くなってきたさ

 ベランダで生き残っていたバラが小さな蕾をつけた。健気だなあと思う。小さな体に一杯の命を咲かせていると思う。モノ言わぬ植物たちは、ただそこに生きているだけで伝わってくるものがある。命というものは不思議なものだ。自分から何かを発信しようと思わなくても、ただそこにいてくれるだけでこちらが感じ取るものがある。人も、物もそうやって何キアを通い合わせて自らの存在の意味を自ら
伝え合っているのだなあ。