夕暮れ時

もうじき陽が沈む

仕事での帰り道。車で西に向かって走っていて、光の帯の中に淡い春の気配を感じた。空がうす赤くやわらかな光に満ちている。きりりとした真冬の気配ではない。ああ、もう季節は巡り始めている。もうすぐ春のドカ雪が来て、ある日はっきりと冬が去ったことを知る。街の埃っぽさの中に黄色い色を見て、大陸からの風に気づく。春には黄砂がくる。
まだそれはほんの少し先のこと。