私のために

 私だけのために私ができることを大切にしようと思う。せっかく生きているのだから。せっかくまだ何かできる能力があるのだから。祈ることを大切にしたい。生きることを喜びたい。穏やかにこみ上げてくる微笑みに身を委ねられる様なそんな一日がほしい。絵を描く。詩を書く。文章を書く。本を読む。この手が動くうちに。この眼が見えるうちに。この足で歩けるうちに。やっておかなければきっと後悔するであろうことがたくさんある。私が私のためにできることをしたら、きっとこの人生も私にとってかけがえのない柔らかな手触りをくれるだろう。嘆くな。悲しむな。悔やむな。そういってみても心の痛みはほぐれはしない<。