古い友人が死んだ

フレデイ達

哀切

長い時間を生きてきた
お互いの心の中に刻んできた言葉がある


遠い記憶の中で
ある時間を
身体を重ねることを
互いにあえて求めず
ただ深く心を重ねて生きていた



それはむしろ無限の一体感だった
始まりもなく終わりもない輪のように
始まりも終わりもない風の旅のように


何時か叉めぐり合う
闇の向こうに手探りで踏み出す
かすかな気配をいとおしみながら


もう少し先へ
もう少し光の射すほうへ
君よ
刻むことのない時の旅を続けるのか


私は君を追う事はしない