もうすぐ雪が降る

網硝子のモアレ

 タイヤをすでに替えているので何が来ようと怖くはない。そう思ってもやはり雪道は嫌だ。またドキドキハラハラの毎日が始まる。私たちでさえこんなに寒いのだ。仮設の人々はさぞや辛いだろうな。
 わが身を甘やかす気持ちはないが、こんなにも季節の変化が厳しいと感じることがなかった。きっと今まで持っていた心のゆとりがなくなったのだと思う。寒暖の差が厳しいと感じる。
 海の側に住みたくはないと言う人が海の音を恋しく思うと言う。冬が近くなると海鳴りが変わる。その変化の季節を身体は覚えている。いつものように季節が巡り、いつものように雪が降る。そんな当たり前のことが身体に入ってこない。哀しい日々だな・・・・・