午前は会議

夜の美術館で

 そろそろ年末気分。欠席が目立つ。今年は正月はしないと言う人であっても、年末の始末はしないわけにはいかないのだろう。やっと家の修理が始まったと言う人もいる。未だブルーシートのままと言う人もいる。それを思うと自分の家がすこしづつ外観が整っていくのが申し訳ないような気分になってしまうのは仕方がないことなのだな。申し訳ないという気持ちは、不思議。
 家に一旦戻って思い切って県立美術館にフェルメールを観に行く。姫は指定大学だったので入場料を学生料金の半額にしてもらえた。
 東京の比ではないがそれなりに駐車場は込み合い、交通誘導員が出ていた。この街にも美術館に来る人が沢山いて、それが普通の姿になって、あれから八ヶ月なのにと思う。フェルメールブルーは美しかった。しみじみと美しかった。姫と手をつないで美術館を歩くのは幸せな気分だった。後、何回こんなチャンスが残されているのだろうか。
 見終わって夕暮れの中で思い思いに写真を撮る。それぞれの個性が出て面白い。デジカメのよさはすぐその場で写真を確認できること。親分も、姫も、私も撮り出したら夢中になって自分だけの空間に入り込んでしまった。
 一日の終わりにこんな時間が持てて嬉しいと思ったが、今夜はこの後研修があった。トレイナーとしての関わりなのでのんびりと言うわけには行かない。二年間このグループを担当してこちらが得るものが大きかったなと思う。社会人のクラスはそれなりの積み重ねがあって面白かったな。九時半まで。もう終わろうよと言うまで今日は集中したな。いい一日だった。
 姫と蛙ちゃん夫妻はタテタカコのライブに行った。私も行きたかったけど第三金曜日は来年の三月までこのクラスを持っているからいけない。来年度はたぶん別の曜日に変更になると思うけれど。
 基本的に研修担当者は好きな仕事。人と関わることがとことん好きなんだと思った。