七月に

姫が作成したラベル

ワインのラベルのコンペがあって、姫が作品を出していた。最優秀作品に選ばれて、彼女のラベルのワインが発売された。今日は表彰式とプレス発表があった。これが売り場の写真。甲州ワインと被災地の学生の作品の組み合わせがなんとも暖かな印象。
 姫の作品は、葡萄の房をはさんで手渡す手と受け取る手が、切り絵と和紙の組み合わせで表現されている。その色調がワインの深い赤とよくあっていると思う。親ばかではあるが、この作品は気品があると思った。手の表情の中に協調がある。葡萄の房の色合いを和紙の風合いが柔らかく表現している。我子の作品ではあるが、私はこの絵がとても好きだ。彼女が私の誕生日に贈ってくれたら嬉しいなと思った。手元において眺めていたいなとおもう。
 姫に才能があるかは未だわからないけれど、今のこの絵に関して言うならば、人の心をホッとさせる力はあると思う。それは教会のバザーでの似顔絵のプレゼントのときも感じた。描いてもらった人が御互いに見せあいたくなるような優しい空気が描かれていた。この能力を今後どんな世界で生かして行くことができるのかはわからないが、素直に伸びて欲しいと願っている。