朝から病院を訪問したり

真剣に周りと地面を見る鶫

施設を訪問したりして、結局お昼はまたコンビニの駐車場で済ませてしまった。しかも三時過ぎ。お結びを食べながら車のフロントガラス越しに大きく広がる空を眺めているとしみじみと春めいてきたなあと思った。風が強くてドアを開けるときもあおられないようにそっと開け閉めするが、この風の強さだって春の嵐のようだ。好きだなこんな風って思った。
 訪問先で一ヶ月前は何とか快方に向かっていた方が、急に体調を崩されて、激しい痛みに耐えておられた。痛みは生活の質をどんどん落としてゆくから、なるべく痛みのない生活を目指すのだけれど、ふっと頭の中をサイハツ?という言葉がよぎる。本人は別の病名が着いたことを素直に喜んでおられるから、私も何も言わないけれど。サクラ咲くころこの方はどうなっているのだろうかと思った。今のうちにと思っていろいろなことを思い巡らせてきたけれど、もはやそんな余裕はないのかもしれないな。のんきな話をして笑って「またね」と部屋を出た。机の上の半分かれてしおれたテーブルフラワーが寂しそうだった。水をやることさえも無理なのだ。家に戻ってドスンと疲れが出た。
 今日は買い物に行くつもりだったけれど。このまま何とか凌ごうかと思った。もう外に出かける気力が沸かない。未だ何か作るだけの材料はあるから。明日・・明日こそ買出しに行こうと思った。