外は粉雪が舞う

 積もりはしないのだけれどうっすらと雪が景色を白く覆っている。お菓子の粉のような景色にちょっと嬉しい気分。子供のころきらきらの粉がついたクリスマスカードを初めてみて「これが欲しい」とおねだりした。今でもその絵柄ははっきり覚えている。その人は私の実父だった。それと知らずおねだりした私に、クリスマスカードを出してくれた父の気持ちはどんな物だったのだろうか。
 何時か父に天国で会うことが出来たら、あの日の気持ちを聞いてみたいなと思う。愛されていたと感じるから。