女仕事

 女の手仕事が好き。こぼれた時間を拾い集めて小さな物を創る。それも飾る物ではなく生活の中にひっそりと息づくもの。それは生活の中での必要を満たす物であって、しかも捨てる筈の物を拾い集めてまた新たな用途を見つける。時間も材料もみなささやかな見過ごされても仕方がないような物たちが寄せ集められて新たな役立つ物となる。男の仕事ではないなこれは・・・ジェンダーの視点ではなく、特性のなせる業ではなかろうか。津軽のこぎんも、岩手の裂き織りも、アメリカのキルトも世界中に残っている女たちの小さな手仕事をいとおしいと思う。