長谷川潾二郎展

http://www.pref.miyagi.jp/bijyutu/mmoa/ja/exhibition/20101023-s01-01.html
善かった。見てよかった。すごく幸せになった。描かれている場所が知っている場所だったこともあって、懐かしさと(もちろん描かれた風景は様変わりしているが)彼のとつとつとした筆致が今の私の気持ちにしっくりときた。素朴と言い換えられるような穏やかな緩やかなそして緻密な息遣いが聞こえてきそうな絵だった。賢夫人が学校の教師をしながら夫にのびのびと絵を描く環境を与えた。ひたむきに絵に向き合って生きることを許された人生が、見る人にも温かなものを感じさせるのだろうな。絵は人なりというけれど、こんな人とであって話をしてみたかったなあと思う。「猫」と「猫と毛糸」の絵葉書を買う。カタログはやめて絵葉書の文庫版を買う。この絵葉書を買うのは何枚目だろうか。判っていてもつい買ってしまう。というより連れて還るかんじだ。