小さなことを大切に

 日本が世界に誇れること。
この半世紀以上日本は戦争で他国の人を殺してはいない。
この国は戦争をしないと宣言している。
この国は平和を何よりも大切なものとして
子孫に引き継ごうとしてきた。
少なくともこの国の母達はそう願って生きてきた。
子供を育ててきた。
まず家庭で平和を守る気持ちをはぐくんできた。

 
母達の行為は一滴の水を運ぶようなもの。
それは無駄なことかもしれないけれど、
根気よく続けることで
大きな結果を生み出すことを信じる。

平和は打ち砕くのはたやすく、
守るのはとても難しい。
しかしこれがなければ
人間は幸せに生きることはできない。



私の命の時間はあまりにも短い。
この短い時間が誰かに引き継がれて、
誰かがその次の人に手渡してくれるだろう。
そして私が自分の人生の中で大切に生きたように、
その人の人生の中で大切に守ってくれるだろう。



平和を子供達に残したい



 マザー・テレサが「まずひとり、そしてまたひとり」とおっしゃったように、あの小さなハチドリが「私はわたしのできることをやる」といって山火事を消したように、ブラウン先生が「大き樫の木も小さなどんぐりから」といったように、私たちが平和に向かって歩き出すことはこの小さな歩みから。もっとも小さな事を大切にしたいと思う。
 今の世の中のうねるような出来事の中で、改めて一人の人間のゆるぎない意思の尊さを思う。