バケツのそこが抜けて

親分のバラ

 昨日一日の雨でグラウンドが湖状態だったのに、朝になったらもう野球部が練習できる状態になっている。たかが公立高校のグラウンドなのにすごいなこの機能性は。何よりびっくりしたのは、日が変わるまで土砂降りだったのに、朝7時にはもう整列して練習始める野球部の少年達。すごい熱意。地方大会に出場できるわけでもなく、強豪が複数この地区にいるから地区大会ですら勝ち上がることが出来ないにもかかわらず、ひたむきに練習し続ける。勝つために、勝ち上がるためだけだとしたら嫌気がさすだろうに。黙々とあの夏の日もグランドを駆け回っていたのはもっとそれ以上の理由があるのだろう。練習そのものが、目的であり、魅力があるのだろう。降っても照ってもひたすらボールを追いかけている姿は胸に迫ってくる物がある。私にとってその姿は幻の続きのようだ。夢のまた夢の・・・