九時まで

 カウンセリングをする。寄り添いながら、どうにもならないことに打ちひしがれまいと生きる人を支える意味を考える。カウンセリングによってその人自身が、変ってしまった自分をもう一度しっかりと受け止めて、生きてみようかと思えるならば、この砂を積むような作業も決して無駄ではないと思った。