ささくれ

 あんまり追われていると、気持ちがささくれてきてしまう。穏やかにそこにいるためにはまず自分は今どんな表情をしているのかと気に掛けるだけのゆとりが必要だ。ささくれはほんの些細な心の傷だけれど、行動や思考を支配するほどの痛みと影響力を持つ。私は何をしたいのかと考えるべきことを、私は何をさせられているのかと感じてしまう。受身で痛みに立ち向かうことは苦痛だ。
深い傷になる前に自分でささくれの手当てをしようと思った。