あらま

桐ちゃん

 先週訪問時、手が熱っぽいと感じたので報告書に書いておいた。今日訪問したら誰もいない。一瞬何事が起きたのかと身構えた。事務方からケアセンターに連絡を取ってもらって緊急入院がわかった。ふざけんなと一瞬カッと腹が立った。毎回今日が最後かとおもいつつケアをしている身にもなってよと思ったが、精神的な支援はさしたる重要性を持ったものとはみなされないのかもしれない。例え認知であっても人間としての精神活動が全てなくなったわけではないのだけれど、身体介護と比べれば重要度は低いと一般にはおもわれるのだろうな。いいたいことはやまほどあるが、これ以上は書けないからやめよう。今、病院にいることをさいわいなこととおもう。
 今日は20時まで昼ごはんも食べる暇もなく仕事をしていた。
 臓器移植の資料を読めば読むほどに無残な感じがこみ上げる。これもこれ以上今は書くことをためらう。いくらなんでもとおもう数字がいっぱい出てきてやり切れない。来週高校生と一緒にこのことについて考える。