家族会

 沢山の話を聞いた。涙をながした。言葉の重さに胃袋がちぢんだ。背骨がきしんだ。そしてしみじみとこれが生きているってことなんだなと思った。生きて行くって言うことはこんなにも沢山の悲しみと痛みと優しさと暖かさに味付けられているから、何時か怒りや憎しみから解き放たれて受け入れることができるのだなと・・・・確かに私たちは生きている。私たちは・・・私たち以外の生き方をできないのだから。心の病を抱えた人々とそれを支えつつ自分らしく生きようとしている家族たちと、見守っている私たちと・・・持ちつ持たれつという言葉がここには生きている。