印伝

 babaの好きだった印伝を友人に頼んだ。小さなお店をやっている人が自分のお店の注文に入れてくれるという。babaは趣味のよい人だった。その感性を私に残してくれたのかもしれない。ものは残っていなかったけれど・・・いつどんな形であのもの達が失われていったのか、私は知らない。そしてそれは恵みだと思った。知らないほうが楽ということが世の中には沢山あるのだ。きっと。