今日はグリーフケアの研修だった

けやきの向こうの雲の形が春めいてきた

 宗教家を日本各地からお招きして講演とシンポジウムがあった。珍しく他人様の設定した研修だったからのんびりと参加できた。バランス的には仏教者に大きな部分をゆだねられていたが、国内の宗教バランスから行くと納得いくものであったと思う。仏教は宗派も多く、関わっておられる宗教家の人数も多い。ネットワークを組んで超宗派で活動なさっているのは心強かった。
 今までこのようなボランテイア活動はクリスチャンの活動が目立っていたが、実際はこうやってご年配の仏教活動家が沢山居られるのだ。不思議な感動があった。午後いっぱいを過ごして会場を出たとき、空から大きな雪がはらはらと落ちてきた。
 今日の仕掛け人は市立病院のドクターたち。いろいろな立場の人がその場でできることを自死遺族のために果たそうとしている。それは他人事ではない、いつわが身に起きてもおかしくないと思う気持ちから行われている。講師の方たちがNPOの立ち上げも、お寺だからというのではなく一人の人間として、個人としてやっていると言い切った。それは本当に人間らしい血の通ったものだと感じた。こういう人たちに出会えて本当によかったと思った。
 もしかしたら、宗派に迷惑がかからないようにという配慮だったのかもしれないけれど・・・