さて、買い物です

 花を買ってこようと思う。何となく花が欲しくなった。啄木も花を買った。私は、周りがみな偉く見えているわけではないが、ふと、亡くなった息子の笑顔に会いたくなった。
時々何の脈絡も無く無性に悲しみが押し寄せてくる。じっとうずくまってやり過ごす。そんな時があるから、私はあの子を見失わず生きていられるのだと思った。忘れられない。忘れないから、もう少し旅を続けよう。太陽の光を見ると、あの子がきっと私を見ているような気持ちになる。支えられているのは、私。支えているのはギュダ君。君の愛した私の姿を失わずに生きてゆこうと願う気持ち。私と君の絆は切れることが無い。