ながい一日

 グリーフケアの日だった。午前・午後・夜と一日。何があっても自分がそこにいることが誰かの思いを支えるのならばと思う。人はそれぞれの痛みの中にいて、なお人の痛みを受け止める力を持っているのだなあと思う。人間の心はなんと温かく広いのだろう。
 亡くなった方たちのために、この器はあったはずなのに・・・ふと思う。それが分かっていてもなおのこと人はそれぞれの道をつき進んでゆくのだろうな。
 超えてきた道のりの険しさを、改めて悼む。誰もあなたを責めることはしない。あなたもまた悲しみの中に生きているのだから。人生は悲しみだけで過ぎて行くには、あまりにも短い。