ユッスー・ンドール

 子供たちが幼いころFMの民俗音楽の番組で出会って、私がはまってしまい、子供たちのために子守音楽にかけていた。言葉がさっぱりわからないまま音が好きで。今日BSで初めて言葉の意味がわかって、あの音色のもたらしたものがなんだったかよくわかった。敬虔な信仰心を伝えていたのだなあとわかった。だから子供たちの生活の音楽として安心して聞いていられたのだなあ。イスラムカトリックと宗教としての差異を見るのではなくそこにある奥の深い心の流れを汲み取っていくと同じ根を持って派生してきた歴史を感じる。同じ幹に生まれた異なる枝の風の中にこぼれてゆく音の木の葉。懐かしく切ない思いで聴いた。