アケビ

 野菜売り場で薄紫のアケビを見つけた。余りの可憐さについ買ってしまった。鶏卵くらいの大きさの本当に可憐な紫の果実。パクリとあいた口の中には黒い種が白い綿のような身に包まれている。甘くて美味しい。勿論皮を千切りにして甘辛くいためて味噌味の金平にする。ほろ苦いのがまたたまらない。うまし。山形の人は身を捨てるというがとんでもない。こんなに甘くておいしいもの捨ててたまるか。他の土地の人は皮を捨てる。とんでもない。こんなにいいもの捨てられるか。と我が家は両方余すところなくいただく。この種を蒔いて芽が出たら嬉しいな。大きくなって蔓が取れたらかごを編もう。勿論実がなったら食べちゃおう。なんて空想して楽しんでいる。明後日からの連休、親分と大将は麦ハウスのメンテナンスに、私と姫は体調を整える為こっちで少しゆっくり過ごそうと思う。二人とも急がしすぎたから。