このところ欝の現れ方が変化してきていると言う。欝は自責の念が強いからと言われてきたけれど、このごろの欝症状の中に、むしろ他罰的な症状が増えてきたそうだ。思い当たることがある。それと自己愛型、社会不適応型ともいえる帰属を持てない人々。規範の中に自分を治めることが出来ない。そういった形の欝は本当は昔からあったのだけれど、研究者によってよりはっきりと分類されるようになってきた。
 私のかかわっている人たちの中にも、このタイプが増えてきている。帰属できないということは社会の中で生きてゆく場所を持たないと言うことで家族に帰属できないにもかかわらず、生活の全てをおんぶに抱っこする生活形態であるということ。家族の精神的、経済的な負担は大きい。パラサイトと切る事の出来ないものを含んでいるだけに、単純な欝症状とは違う対処が求められる。頭痛い・・