噛んだのは巨大な猫

誰かに似ている、お尻

 今日は災難だった。ペット禁止の公営住宅に住んでいる方の訪問日。その猫は巨大で小型の柴犬くらいある。近所からのクレームで今まで出入り自由だったのに禁足令が出た。ハーネスを付けての散歩が唯一認められたが、この夏の日にハーネスをつけたまま、しかもワンルームに閉じ込められていて、訪問時には爆発寸前の花火のようにぴりぴりしていた。
 あまりにもかわいそうなのでハーネスを外してやっと落ち着いた。仕事が終って帰る時間になり飼い主がハーネスを元に戻そうとしたらいきなり反撃に出た。思わず割って入ったら、がっぷりと左手を噛まれて後ろ足でキックされた。犬並みにあごが強くてみるみる血が噴出して両手ともぼろぼろ・・・
 しかたがないので車用の皮手袋を持ってきて、もう少し落ち着いたらこれを使ってハーネスを装着してくださいと頼んで次の仕事に向かった。手はどんどん腫れてくるし、血は止まらないし、仕方がないから薬局に寄って消毒薬とバンドエイドを買って訪問先で手当てをした。
 余りにかわいそうだったのでハーネスを外したことは後悔しないけれど、猫って猛獣だって事忘れていたんだなと思ったよ。今夜は痛くて眠れそうにもないな・・・とほほ