jiji車

 事務局から電話が来た。駐車禁止解除の手続きが他県ナンバーのため認められないので、ナンバーを変えてくださいとのことだった。jijiの車のまま相続手続きを取っていないからナンバーを私が変えるためにはまずカナダの妹に相続放棄の手続きをとってもらい、除籍謄本と私の戸籍謄本ならびに妹の戸籍謄本を取ってもらう必要がある。その後権利の移譲を行い私の名前に登記しなおして改めて車の登録をしなおさなければならない。この煩雑さ。車は家や土地と同じ財産としての扱いなのでッ面倒くさいことこの上ない。
 今日もさっぱりクーラーが効かないので修理に出したら、どこかでガス漏れがあるという事で専門工場に回された。ガスを入れて一万何がしかかった。もし抜けるようならば配管の取替えをしなければならないので十万ほどかかるとのこと。やめてえ・・・・もうひっきりなしに十万単位で修理に出し続けるのは余りにもあほらしい。亡くなってなお私は心のどこかでjijiがカナダからひょっこり帰ってくるような気持ちを残しているのだ。悲しいけれど遺体と対面していないから私はどこか夢を見ているのだろう。遺骨は日本の火葬の遺骨とは違いさらさらと白いパウダー状。遺骨といわれなければとてもそうは思えない。これなら散骨するのも抵抗感はないだろうと思う。父が残したものは形にはならない。