担当していた方が変わる

いかにもエッフェル塔

 対に、私の担当していた方が二年間かけて滞納していた家賃及び公共料金を全て返済した。そして三か月分の生活予備費が貯金できた。精神的に安定して無駄な出費がなくなったのが大きい。いずれ私が担当から外れることは私には分かっていたが、クライエントには知らされてはいない。転勤ということで担当を外れる。残された日を大切に関わってゆきたい。八人の全てが滞納したものを支払い、かつ三か月分の生活準備金も蓄えることができた。買い物の衝動を抑えるのは禁止ではない。心が満たされれば物を買わなくてもすむ。そのことを実証する形になった。
 買い物依存は現実逃避でもあり、買い物をした瞬間に満たされてしまうから買ったものに対する愛着は余りない。包みを解かず使いもしない。ここが不思議なことだ。買い物をする好意に依存が表れているから物が溢れていても一向に気にならない。恐ろしい。まるで魔法使いの弟子の映像のようだ。