講演会

これはマロニエ?

 シスター鈴木秀子氏の講演会をNPOで企画した。それと同時並行で対面カウンセリングをした。時間を延長してそれでもトイレに行く時間さえないほど相談が多かった。今この社会の抱えている生き辛さを思った。私に何ができるのか。この小さな片隅にいて何を為そうとしても不可能なことばかりではないか。そう思いつつも、もがきつつ何かをなそうとして私の時間は過ぎてゆく。私の一生は何もなしえなかった時間の長い螺旋なのかもしれない。
 帰り道、流れてゆく車の明かりを見ながらむなしさを感じた。私はこの流れの中に巻き込まれ飲み込まれてゆく一滴の水にしか過ぎない。そのことは始めから変わらないことで、私はよくよくそのことを知っている。それを知ってもなお、何かをなしたいと願っている。
 マザーの言葉を思う。
 
 海もまたこの一滴のあつまり。