本を読む

 手持ちの資料を読みながら頭の中でまとめてゆく。気持ちを平らかにするために鷲田清一氏の本を立て続けに読んでいる。「自分とはなにか」なぜ私は生理的に『自分探し』と言う言葉に嫌悪を感じるのだろうかが分かってきた。自分探しという言葉のまやかしが嫌なのだ。まるで合わせ鏡を覗いた時のような幻惑される感じ。私は私から出ることも私の中に入り込むこともできない。関係性の中で現象を通して私は気付き、判断していく。その一瞬の中にこそ自分そのものがある。