寒い

すごいハト!!暖をとっていたらしい

 雪がちらつく。つもりはしないのだけれど寒い。この街は風が強いから体感温度はかなり低い。自転車で通っている姫は行きはよいよい帰りは怖いで、暗い道を風にまかれながら戻ってくる。いっそ車で送り迎えしたほうがどんなに気が楽だろうかと思う。この冬をホームレスはどうやって乗り切るのだろうか。炊き出しをやっている人たちも餓死者や凍死者が今年は出るのではないかと心配している。
 何もできない。このごろの世相を見ていてまずこの言葉が口をつく。こんなにも悲惨な状況なのに何もできない。社会も個人も、すくんでいては前に進めないのに自分の取り分をしっかりと握ってその手を緩めようとはしない。マザーが言ったように『まず私の持っているものを分かち合うことから始める。一人。そして、又一人』それができない。作られた貧困。